アル中の曾祖父

私の家族はみな、お酒が大好きです。小さい頃はその事でいつも恥ずかしい思いをしていました。

 最長老は、曾祖父でしたが、放っておくと、浴びるほど飲んでしまいます。焼酎を一升半くらいは一人で飲んでしまいますので、みんなで押し入れなどに一升瓶をかくしていました。
でも、どういう訳か、いつも見つかってしまい、娘である祖母と一升瓶の取り合いをしていました。

曾祖父は大人なのに、というか、もういい年をした90歳超の老人なのに、子供みたいに、飲ませろ~、と駄々をこねて、いつも祖母に怒られていました。
普段はおとなしいというか、気の小さいジジイなのですが、酒が入ると、気が大きくなって、大声を出したり、棒を振りかざしてぶっ叩くふりをしたりしていましたが、強そうな人に対してはそういうことはしませんでしたので、一応相手を選んでやっているようでした。

私の小学校の運動会にも、酔っぱらって乱入してきて、突然、校庭のど真ん中で激しく踊りを踊りだしたりして、思わず他人のふりをしてしまいました。
明治生まれで、普段着が着物で、右手にいつも杖をつき、左手にはなぜかど派手な装飾を施した虫眼鏡を持つという異様な姿で、まるで漫☆画太郎の漫画のキャラクターみたいな感じでした。

肝臓が丈夫なようで、死ぬまで毎日、焼酎を飲んでいましたが、ある時、風邪を引いて、滅多に行かない医者に行ったときに、ドクターストップで、飲んではいけません、と言われて、断酒させたことがあります。
医者に言われたので、本人も諦めて、しばらくお酒を止めていたのですが、だんだんと痴呆症みたいになってしまい、「どうも遅くまで御厄介になってすみませんでした。そろそろ自宅に帰ろうと思います。」と言って出ていきそうになりました。

家族で話し合った結果、酒を止めさせたせいではないか、ということになって、医者に黙って飲ませてみると、正気に戻りました。もしかしたら、飲みたいがために、わざとボケたふりをしていたのかもしれません。
 
そんな曾祖父の子孫なので、祖母をはじめ、父や兄や姪っ子達もお酒が強いです。葬式で飲みすぎて転がっていたり、喧嘩沙汰になったり、みんなそれぞれ、お酒での失敗は片手で足りないほどです。
また、夫の父である舅も酒癖が悪く、警察に保護されて、わざわざ家族が迎えに行ったこともあります。

わたしの周りの人たちの酒癖が悪いのか、それとも、世間にはたくさん酒癖の悪い人がいるのかはわかりませんが、私は失敗しないように気を付けたいです。

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